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水仙と自己愛

Narcissus

家族から送られてきた何かの荷物に紛れて水仙が到着。送られてきた当初はつぼみだったが水切りして生けておくと咲いた。きれい。そしていい匂い。

こういうの、これ(花)だけで送られてくると送料が気になるが、何かの荷物のついでに紛れ込ませてあったというのが心憎い。そして有り難い。だから有難う。

水仙についてもう少し知りたい方はコチラをどうぞ。
水仙 | Narcissus

ナルシシズム、または重度のナルシストと聞くと何だかどうしようもない人のような印象を受けるが、ナルキッソス(Narcissus @Wiki)が水仙に変わったという話は面白い。その理由は、
1. 僕は水仙を見て、ナルシシズムを連想させるようなものを感じないということ。
2. 自己愛(ナルシシズム)に落ちたナルキッソスが変わったのが水仙のような可憐な花だったということ。
の二点。

上記のWikipediaの記事には、
「水面の中の像は、ナルキッソスの想いに決して応えることはなく、彼はそのまま憔悴して死ぬ。そして、その体は水辺でうつむきがちに咲くスイセンに変わった。」
と書いてあるのだけれど、これなんかを読んでいると、自己愛に溺れるようにさせられた憐れなナルキッソスは水仙に変わってしまったというよりは、自分にではあったが決して叶わぬ相手に恋してしまったナルキッソスのけなげな思いが水仙に変わった、という風に僕は思ってしまった。水仙という花の見た目(表情)にはそんな風に思わせるものがある(気がする)。
*そう読むかどうかの問題は「憔悴」とか「うつむきがち」という言葉をどう読むかにあるのかも知れない。特に「うつむきがち」という言葉は、花になっても水に映った自分を見ているということなのだと思うが、内省的な気分やどこか重たい気持ちを表現するときにも使用される。また実際、小さくてうつむきがちに咲く白水仙は美しく、けなげな感じがする。他方、そんな風に読めないのはナルキッソスが本当に、単なる自分大好き人間だと考える場合(こうなってくると話しがややこしくなってくるので止める)。

そんなわけで、水仙の花言葉が「うぬぼれ・我欲・自己愛」というのを読んだとき、それはイマイチなんじゃないかと思った。『水仙が好き。』と言う人に対する僕のイメージはもっと素敵だ。僕が水仙を見たときに感じる印象とナルシシズムという言葉の意味とが、やっぱどうにも上手く結びつかない(今の所)。

*という僕の勝手な解釈を、よい子のみんなは信じないように。そんな気がしたということを書いてるだけですさかい。

しかし、もし水仙の花言葉が「うぬぼれ・我欲・自己愛しか持てぬ人の悲しさ」というのならば、もう少し素直に頷いてあげてもいい。特に白い水仙が一本だけ咲いていたら、そういう感慨を持つかも知れない(普通そういう咲き方はしないと思うけど)。
 でもこの場合、「自己愛しか持てぬ人」という言葉で、「自己愛=自分の外見だけを愛すること」という風に僕は考えていない。むしろ、そういうのを含めて、「自己愛しか持てぬ人=自分のことしか愛せない人、我のことだけしか考えられない人」という風に僕は考えている。そういう人は確かに悲しい。

石川啄木の有名な詩集(/短歌集)に『一握の砂』がある。その詩集の第一編の表題は「我を愛する歌」である。

僕は啄木の三行書きの短歌が結構好きなのだが、この第一編「我を愛する歌」の中にも好きな歌がたくさんある。僕はときどき猛烈に落ち込むことがあるのだが、この第一編の歌の中にはそんな時の僕の気持ちをとても上手く表現してくれている、代弁してくれている、あるいは啄木に共感できると思える歌がたくさんある。
 そういうのを読むと僕は慰められるのだが、同時にその慰めが持つ心地よさや自分の暗い心(黒い心)に耽溺しないようにも心がけている(できうる限りそうしようと心がけている)。というのも、そういう慰めを与えてくれる歌は非常に心地よいのだが、結局の所、それらの歌が「我を愛する歌」であるということ、つまり、自分の心地いいように自分で自分を愛しているに過ぎないということを啄木自身がはっきりと書いているからだ。そのことを知らずに、自分が心地いいだけの自己愛に溺れてしまっている人、自分のことしか考えられない人は悲しい。見ていて痛々しい。

もはや僕もいい年なので、同じような年齢の友人の中にそういう人はいない。たまーに若人の中にそういう人を見かけるが若人の場合ひとまずはそれでよい(がそのままでよいわけではない)。しかし、こういう自己愛に溺れた人を非常によく見かけるのが、アニメや漫画の中。特に「自己の内面や人間の暗い部分を抉り出す作品」なんて宣伝文句が書かれたものにはそういう性質(自己愛にのみ耽溺する性質)を持った登場人物が描かれていることが多い。この年になってくると、そういう思考方法を持った登場人物を見るのがつらい。四六時中ツッコミをいれないといけなくなる。でも、そういう性質を持った登場人物を描くのが悪いと思わない。ただ――アニメや漫画では色んな制約があるのだと思うが――単に登場人物のの内面や人間の心の持つ暗い部分を描きました、ってだけの作品は勘弁して欲しい。問題はそのもう一歩先をどう描くかだ。それをどう描くかによって作品の持つ説得力が変わるだろう。

ということでも書いて、ひとまず終わろう。これ以上書くと長くなりすぎる。

ちなみに上の写真は携帯でとったYOー。Ciao!
◇Diary/Memo | C(2) | T(0) | 2006/03/26 20:53 |  

ナイス・ジャケット

今日(正確には昨日3/24)の関西は非常に天気がよろしかった。昼下がりには建物の中にいるのが勿体ないくらい。日だまりを見ると心が和んだ。

夕方遅く三宮のHMVに行った。目にとまったEmilie Simonの新譜を買った。試聴もしたのだが、それ以前にジャケットが非常によろしかったので心は既に決まっていた。

アマゾンは画像も価格もよろしくないが一応画像を貼るとこれ。
B000EOTF3AVegetal
Emilie Simon
Barclay 2006-03-14

by G-Tools

気になる方は彼女のサイトを見て欲しい。ジャケットの綺麗な写真が見れる。非常に心惹かれるジャケット(じゃない?)。

Emilie Simon | officiel
エミリー・シモンの紹介ページ。日本語
*エミリー・シモンは『皇帝ペンギン』という映画のサントラを作った人、と言うとご存じの方も多いかも知れない。僕は映画もサントラも未見未聴だが。

さて、上記のOfficial siteでは、このアルバム:"Vegetal"の2曲目"fleur de saison"のPVが見れる。それもオススメ。僕は友人のOmen君が焼いてくれたCDRで、彼女の以前のアルバム:"Emilie Simon"を聴いていたので、エミリー・シモンの容姿をちゃんと見たことがなかった。でもPVを見て、ネットで、彼女の歌声、音楽センスだけでなく容姿も賞賛する声が見られるのにちょっと納得した。*同時に現代のデジタル技術は「色んな意味で」凄いなぁと感じたりもしたけれど。

それはさておき、結局、このアルバム:"Vegetal"とCDRで貰っていたアルバム"Emilie Simon"とを買って彼女に貢献した。

新譜:"Vegetal"をさらっと聴いた感想は――これはOmen君も日記に書いていたと記憶しているが――前作よりもアプローチが多彩だということ。そしてリズムが結構パワフルな曲もあったりして、全体的に前作よりも力強い感じがする。取りあえずはそれくらい。

Emilie Simonを聴いていて思いだしたが、そのうち、Stina Nordenstamのまだ聴いていないアルバムや、これまたOmen君からCDRに焼いて貰ったLisa Ekdahlとかの音楽(いわゆる、ウィスパー・ヴォイス系?)をちゃんと聴いてみたく思う。かなり先の希望になりそうなのだが……

*ちなみに、何度も名前を出してしまったOmen君の音楽ブログへのリンクは、このブログの右上にあります。僕は彼からたくさんの素晴らしい音楽、僕が今や心から愛している音楽のいくつか(例えば、Jeff Buckley, 大谷幸、新居昭乃、Lúnasaなど)を教えて貰っている。見て損のないブログです。
◇Music News/Memo | C(5) | T(0) | 2006/03/25 02:01 |  

Music News, NPR

NPRからのニュースレターを見ていると、"Clap Your Hands Say Yeah"のライブが聴けると知ったので紹介。

Clap Your Hands Say Yeah | Live
このバンド:Clap Your Hands Say Yeah のことに僕は詳しくないが、こないだ妹がライブに行ったと言っていた。最近僕はこの種の音楽を聴いていないが、ギターポップ系かな?何だか元気のでそうな音楽。
Clap Your Hands Say Yeah | Official
Clap Your Hands Say Yeah | Myspace


あと、同じくNPRで行われている"All Songs Considered"という新譜紹介ページが、今回中々粒ぞろいだったので紹介。*All Songs Consideredは幅広く音楽を紹介してくれるので中々使える。Podcastもありよ。
NPR | All Songs Considered

まずジャケットが良かったので"Juana Molina"というアーティストが気になった。僕は知らなかったが、アルゼンチン音響派などと言われ、日本では中々有名らしい。Googleを使うとすぐに出てきた。
Juana Molina @ Google

しかし、聴き終わった後の感想はそこまででもなかった。1曲しか聴いてないので好きな方がいらしたら軽く聞き流して頂きたいのだが、何と言うかインパクトに欠ける。同じアルゼンチンのアーティストなら、音楽の傾向は全く違うが、Florencia Ruizという女性が最近とても気になっているので、そちらを聴きたく思う。これは本当に個人的な好みの問題だが。

Florencia Ruiz | Official
試聴もできるので気になった方は聴いて欲しい。まだ僕もここで落とせる音源しか聴いていないが、彼女の音楽(あるいは、曲の持つ雰囲気)と歌声は大変素晴らしい。特に歌声は聴いているうちに徐々に透き通っていく感じがする。僕の琴線に触れるどころか、僕の琴線鳴らしまくりの音楽(*琴線を鳴らしまくる、なんて常用表現はないのでよい子のみんなは注意)。

また、"Jolie Holland"というアーティストも気になった。この人の歌声も素晴らしい。誰と名指すことはできないが、ジャズボーカルを思わせる艶と、倦怠感のある歌声が素敵。"Springtime Can Kill You"という曲のタイトルもこれからの季節にぴったりで尚更素敵。この人のCDは買うかも知れない。

さらに、Regina Spektorの新曲が紹介されていたのも嬉しかった。Regina Spektorというアーティストのことを僕はMyspace.comで知ったのだが、以前このブログに彼女のPVを貼っていたので覚えている方もいるかも知れない。
 彼女の音楽は、歌い方や曲調にクセがあり、好みの別れる所だと思う。だが僕は好き。その理由は――Myspaceにある彼女のプロフィールを見てもわかるのだが――クセのある歌声や曲調(時にコミカルな感じもする)の中に、クラシックなどの確かな音楽的素地を感じさせる所。ピアノも中々の腕前。個人的には、最近知った女性ヴォーカリストの中でもピカイチの歌唱力を持っていると思う。歌唱力というとピンとこないかも知れないが、言い換えると、彼女は声を使うということがどういうことかを知っていると思う。
Regina Spektor | Official
Regina Spektor | Myspace


Official Websiteの方では、彼女の過去の音源まで遡って、多数の曲をまるまる聴かせてくれるので時間のある方は是非聴いて欲しい("Music"からカセットテープの画像をクリック)。また以下のページにあるビデオ、特にライブ映像が面白いのでこちらもオススメ。
Regiana Spector | videos
そういや、まだちゃんと読んでないけど、彼女は歌詞も面白そう。

しかし、一言難を言っておくと、今回のアルバムもそうなのだが、彼女のCDのジャケットはイケてないものが多い。ちなみに前作はこれ。
B0007NBAMWSoviet Kitsch (W/DVD)
Regina Spektor
Sire 2005-03-01

by G-Tools

ね、イケてないでしょう。アルバムタイトルが意味するものと、彼女の少しエキセントリックな雰囲気は上手く伝えているかも知れないが、そのせいでこのアルバムをジャケ買いする人は少ないと思う。中身は良いんだけどなぁ。
 そして新作:Begin to Hope のジャケもアレでしょう(上記NPRのページを参照。正式に決定されたものではないのかも知れないが)。ああ、このままでは彼女はイケてないジャケットを作る名人になってしまわないか不安(きっと狙っている所もあるのだろうけれど)。とにかく、気になった方はジャケで判断せずに買いましょう。聴きましょう。そして彼女の来日を願いましょう。"Soviet Kitsch"を聴いて思ったことは、彼女の音楽は家でじっくり聴くというよりライブの方がいっそう映えるのではないか、ということ(繰り返すけどCDも良いよ。普通に好ましい音楽)。これには彼女の持つ雰囲気も関係あると思うが、観客がほがらかに盛り上がればどこまでも楽しいライブをやってくれそう。ライブが見たいね。

ちなみに、日本ではRegina Spectorのことは"The Strokes"との関係で報じられることが多いみたい。ただ両者の関係がどうなのかはハテナ? あと、Regina Spectorの音楽ってちょっとFiona Appleに似てたりもするのかなぁ?と思ったりする。しかし僕は、Fiona Appleに(ついでに書いておくとThe Strokesにも)疎いのでこれもさらっと聞き流して欲しい。ちょっと書いてみたかっただけ。


では、オールヴォワール、モナミ
◇Music News/Memo | C(0) | T(0) | 2006/03/24 14:05 |  

Amazing Art!

Repost: From Myspace's Bulletin. Thanks GLORY!! :D

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◇Diary/Memo | C(2) | T(0) | 2006/03/16 18:36 |  

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