- 56'g -



09.123456789101112131415161718192021222324252627282930

09.123456789101112131415161718192021222324252627282930

09.123456789101112131415161718192021222324252627282930

09.123456789101112131415161718192021222324252627282930

09.123456789101112131415161718192021222324252627282930

When Monday Comes Around, Nine Horses

Netで買ったNine Horses, "Wonderful World"が昨日届いた。
B000EJ9KW6Wonderful World
Nine Horses
Samadhi Sound 2006-03-27

by G-Tools

*このディスクはNine Horsesの1st album, "Snow Borne Sorrow"からのMaxi singleで、記事のタイトルにした"When Monday Comes Around"というアルバム未収録曲を含んでいる。

今日は、この"When Monday Comes Around"を聴いた感想なんかをちょっと書こうと思う。思えば、発売されてすぐにMaxi Singleを買うなんてのも久しぶり。Mogwaiの時は買わなかったのに、今回のシルヴィアンのは是非聴きたく思った。自分がシルヴィアンのことを好きだということ、彼の音楽に多大な関心があるということを自覚する。

では、感想を。

まず何より、初めて聴いたときは「何て暗い曲だ!」と思ってしまった。これからうららかな春を迎え、誰もが何かしら新しい気持ちを持とうとしているときに、何て暗い曲を聴かせてくれるんだ!と正直少し驚いてしまった。思わず、これもNew Hampshireのなせる技か、と思ってしまう(笑)。
*シルヴィアンはアメリカはニューハンプシャー州に拠点を置いていて、そこは冬が長く厳しいらしい。そしてそのニューハンプシャーの冬が、アーティストとしてのシルヴィアンの営みにも大いに影響を与えているらしい。ということは、以下のBarksのインタビューで読める。
Barks | Interview with David Sylvian

試聴ではその暗さが余り伝わらないかも知れないが、この曲をOfficial siteで試聴できる。関心のある方は是非。
Nine Horses, Official website

で、何がその暗さ感じさせるかと言うと、試聴の最後の方で聴ける、"When monday comes around I'll be wating"というフレーズがこの曲の中で何度も何度も繰り返し歌われるから、というのが主な理由。そしてそれが、最後には"I'll be breaking"になってしまう。

実際に、CDプレイヤーなり何なり、まともな出力をするもので聴いて貰えればわかると思うのだが、このフレーズの音はとても重い。また、歌全体を通しては淡々と歌っているように感じるシルヴィアンの歌声も、このフレーズ、"When monday comes around I'll be wating"と歌う箇所では、強い重みを感じさせる。それがこの曲の中で何度も繰り返されるので、聴くほどにその重みがずっしりとのしかかってくるように感じる。
 フレーズの音に関してもう少し書いておくと、このフレーズにはキリキリと締め上げるような機械音や一定のリズムで刻まれるストリングスの低音がある。それらは、重みの徐々にのしかかってくる感じを強くするのに役だっていると思う。

というのが、最初に音を聴いたときに感じたこの曲の「暗さ」。でもシルヴィアンの歌声に関して一言付言しておくと、"When monday comes around I'll be wating"と歌うシルヴィアンの歌声は確かに重いのだが、"waiting"とか"breaking"の"ing"の箇所には、その歌い方にどこか抜けるような軽さがあって僕はそこがかなり好き。音程としてはちょっと上がっているだけなのだが、その歌声の抜け方がシルヴィアンを感じさせてかなり好き。……これってマニアック?ノン、これ重要。彼の喉を振るわせるようなビブラートと共にかなり重要。そこら辺がたまらんのだよ。シルヴィアンの歌声の持つ魅力。そしてその虜。
*加えて書いておくと、彼がいつ「あの低音ビブラート」を獲得したのか僕は気になっている。Japanの頃には無かった(ような気がしている)。この辺、他のシルヴィアン・ファンの方の意見を広く聞きたい所。いつか、できればね。

で、僕はこの曲の歌詞にも大いに興味をそそられたのだが、それについて書き出すと話しは長くなり、シルヴィアンに関心のない方にはどんどん興味のない話しになると思うのでまた今度。また今度書くかも知れない。

強引ではあるが、このMaxi Singleがオススメかどうかを付け足しておく。
 
まず、シルヴィアン・ファンの方には間違いなくオススメ。アルバム:"Snow Borne Sorrow"を持っている方にとって、3曲目:"When Monday Comes Around"以外に目新しい曲はないのだけれど、この曲が暗く悲しくも良い曲なので聴く価値は十分にある。また、1曲目:"Wonderful World"から2曲目:"The Banality Of Evil"につながる辺りは、アルバムの曲順とは違うので新鮮なものがある。4曲目"Wonderful World (radio edit)"は、文字通りradio editで、曲の分数が短くなっている。お急ぎの方用。

でも、まだシルヴィアンを聴いたことの無い方には、このMaxi Singleを買うよりは、アルバム"Snow Borne Sorrow"を先に聴かれることをオススメする。もちろん、値段的にはこっちのMaxi Singleの方が断然手を出しやすいし、"Wonderful World", "The Banality Of Evil"というアルバムとかぶる曲もあるので、このMaxi Singleを聴いてみてからアルバム購入を考える、ということもできると思う。でも、"When Monday Comes Around"という曲が、アルバム:"Snow Borne Sorrow"の収録されている曲とはちょっと毛色が違うので、このMaxi Singleの印象で(特に"When Monday Comes Around"の印象で)、アルバムに手を出すとちょっとすれ違いを感じるかも知れない。僕なら、このMaxiを買うよりも先に、アルバム"Snow Borne Sorrow"の国内版(ボートラ付き)を買う。僕は国内版アルバムを持っていないが、ボートラは聴いている。そして、ボートラである"Birds Sing For Their Lives"は凄く良い曲だった(39053n)。ちなみに、これ。
B000E1KN5Mスノー・ボーン・ソロウ+1
ナイン・ホーセス
ビクターエンタテインメント 2006-02-22

by G-Tools

*これは仕方ないとわかっているのだが、一言苦言を呈しておくと、国内版のアルバムは、ダサイ帯で"Wes Mills"のアート・ワークを隠すなと言いたい。これは総じて、シルヴィアンのレーベルである"samadhisound"からリリースされたアルバムに言えることなのだが、"samadhisound"からリリースされたアルバムは(今の所)どのアルバムのカヴァー・アートも素晴らしい。それだけで購買欲をそそられる。そして僕は、このWes Millsの("Snow Borne Sorrow"の)カヴァー・アートが特に気に入っている(アルバムタイトルとよく合っているし、とても美しい)。今回のMaxi Singleを買ったのもそれが理由の一部であったぐらい(*と言ってもMaxi Singleのアート・ワークは紙の質感が違うだけで、デザインはアルバムの中にあるものと同じです)。なのにそれを隠しちゃいけないよ。……苦言終わり。

ちなみに、シルヴィアンの主宰するレーベル"samadhisound"は音楽家だけでなく様々な表現方法をとるアーティストを抱えている。それらのアーティストの作品の一部をNetで見れるので、気になる方は是非見ることをオススメする。
samadhisound | Artfile
Artfile | Wes Mills
ちゅか、いつか書きたかったので書いておくと、現在、僕が一番好きなホームページが"samadhisound". トップページのAtsushi Fukuiの絵:"Poisonous Strawberry"とかたまらなく好き。是非現物が見たい。
Artfile | Atsushi Fukui
*福井篤はシルヴィアンの前作"blemish"のカヴァー・アートを手がけている。ちなみに以下のページで少し解説、略歴なんかを読むことができる。
福井篤|過去の展覧会
このページの写真を見ると、"Poisonous Strawberry"の色がちょっと違っていて、やはり現物が見たくなる。いつか関西で展覧会をやって欲しい。東京でも都合がつけば見に行く。

また、この"somadhisound"のページ、読みやすいし、RSSなんかも付けてくれてて、機能面でも申し分ない。センスがある。最高。

最高と書いて、今日の記事はおしまいにする。結局長くなった。二つに分ければよかったかとも思うが、余り更新していないのでそれもよしとしよう(かなぁ?)。
◇Vocal, etc. | C(6) | T(0) | 2006/04/06 01:23 |  

Nick Drake,

雨の降っている今日この頃、よく聴いていたのはニック・ドレイク(Nick Drake)。

ファイヴ・リーヴス・レフト  ニック・ドレイク

Five Leaves Left, Nick Drak


ピンク・ムーン  ニック・ドレイク

Pink Moon, Nick Drake

僕はまだこの二枚しかニック・ドレイクを聴いたことがないのだが、どちらも甲乙付けがたいというのが本音。いや、本当は甲乙を付ける必要などないのだが、どちらを先に紹介しようかと悩んだとき、決めかねてしまった。

音楽的にははっきりとした違いがある。

『ファイヴ・リーヴス・レフト(Five Leaves Left)』には、ニック・ドレイクのアコースティック・ギター以外に多くのアレンジが施されている。面白いのは、『ファイヴ・リーヴス・レフト』に収録されている曲の多くをアレンジしたのは、正規のプロデューサーではないということ。最初、プロデューサーはリチャード・ヒューソンだったらしいのだが、そのアレンジに不満を募らせたニック・ドレイクは、ある日自分の友人で当時まだ音楽専攻の学生だったロバート・カービー(Robert Kirby)をプロデューサーとしてつれて来たらしい。このアルバムを実際に聴いて貰えればわかると思うのだが、ロバート・カービーのアレンジはとても良い。このアルバムのアレンジをしたときは全くの素人だったらしいだが、おそらくそう言われないと気づかないと思う。それくらい素晴らしいアレンジ。

この辺の事情は以下のサイトで知った。どうも有難う。

sundayflute | introduction
*サイトのデザインもとても美しくて見やすい。ニック・ドレイクのことを詳しく知りたい人は、まずこのサイトからじっくり読めばいいのではないかと思う。素晴らしいサイト。


ロバート・カービーは、今で言えば、"Death Cab for Cutie"の Christopher Walla みたいな感じだったのかも知れない。Christopher Walla はデスキャブ・フォー・キューティーのメンバー兼プロデューサーなのだが、デスキャブがレコード会社の目にとまったのもバンドのフロントマン:Benjamin Gibbard の曲をChristopher Wallaがレコーディングした
カセットテープがきっかけだったらしい。ベンが作った曲も良かったのだろうけど、やはりクリスのアレンジや録音も良かったのだろう。

という情報はこのサイトで知った。どうも有難う。

dcfc's life-style
*こちらのサイトのデザインも綺麗で見やすい。プラス管理者の方のデスキャブへの愛が伝わってくる素晴らしいサイト。

結局何が言いたかったかと言うと、良いプロデューサー、つまり良い音楽を聞き分ける耳と技術を持った人はいつの時代も貴重だということ。その人の力量次第で、あるバンドがスターダムにのし上がるということもままある。


さて、ではもう一つの『ピンクムーン(Pink Moon)』について。

『ファイヴ・リーヴス・レフト』と打って変わり、こちらのアルバムから聞こえるのはニック・ドレイクの歌と彼の弾くアコースティック・ギターとピアノの音のみ。アルバムはわずか二晩で録音され、このアルバムに「どんなアレンジをして欲しいか。」と尋ねられたニック・ドレイクは「どんなふうにもアレンジなんかしてほしくないよ。」と答えたのは有名な話らしい。ニック・ドレイクという人の人となりを伝えるエピソードなんだと思う。


アコースティック・ミュージックが好きな人や、レッド・ハウス・ペインターズ(Red House Painters)、つまりマーク・コズレック(Mark Kozelek)の作る音楽や歌声が好きな人に是非聴いて貰いたい。きっと気に入る筈(あるいはもう聴いている人も多いかも知れない)。


ニック・ドレイクの歌声と彼の作る曲はとても優しく、とても落ち着いていて、かつ物悲しい。僕はそれがとても好きだ。「暗い」と言われればそれまでだが、僕の感性に良く合う。雨の降る日や真夜中になると、何故かはわからないが、僕はこのアルバムたちを取り出してきて繰り返し聴いてしまう。


一度でも彼の歌の魅力に気づいてしまった人は、一生抜け出せないのではないかと思う。少なくとも僕はそう感じている。むしろ彼の声に捉えられてしまうのがとても心地よい。


では、オールヴォワール、モナミ。

駆け足で紹介したので十分に書ききれない所もあったが、それはまた次回の講釈。ガンダーラ。ニック・ドレイクの書く詩も素晴らしいので、そこにも注目して欲しい。僕は対訳を持ってないのでよくわからない所もあるが、わかる所から十分伝わってくる。それに何年かしたら、わからない所もわかるようになるかも知れない。

ニック・ドレイクの次はティム・バックリィを詳しく聴きたいなと思う。
◇Vocal, etc. | C(2) | T(0) | 2005/10/11 21:52 |  

Sun Machine, Morley.

サン・マシーン  モーリー

Sun Machine, Morley

Morley Music(Official Website)

ジェフ・バックリィがその歌声を讃え、デビューを強く勧めたと言われるモーリー・ケイメン(Morley Kamen). その歌声は力強く、影響を受けたと本人も述べるように、少しニーナ・シモンを彷彿とさせる。2曲目のGu.でジェフも参加している(ただし突出したギタープレイではない)。

アルバム全体や、歌のメロディの付け方にオリエンタルな雰囲気を感じる(そういうアレンジが施されている)。このことには、幼い頃から両親の影響でヒンズー教やチベット仏教の触れる機会が多かったこと、また彼女がヨガの先生をしていたほどの腕前であることなど、彼女の出自や彼女の好む世界観に由来するのかも知れない、とライナーで指摘してあった。それはその通り。しかし、日本盤の帯に書いてある「亡き親友ジェフ・バックリィに捧げる」という言葉は、とにかく最悪だ。確かに、曲の中にはジェフへの思いを感じさせるものはある(僕が感じるだけかも知れないが)。またアルバムの最後に書いてあるモーリーの謝辞(Morlry would like to thank:~)にもJeffの名は挙がっている。しかし、この帯の言葉は一人のアーティスト・モーリーへの冒涜だ。ジェフならきっと怒っただろう。モーリーの歌声はただそれだけで素晴らしい。ジェフ・バックリィが好きな人には特にオススメする。どの曲も良いが、特に10曲目:"Sin Of Reason"「理由の罪」という曲は初めて聴いたときからすぐに素晴らしいと感じた。

では、オールヴォワール、モナミ。
最近のオススメに載せるちょっとした紹介を書こうとしていたら、先の怒りからか長くなったので記事にしました。怒りとはかくも人を動かすものか。


P.S. "Sin Of Reason"を何となく「理性の罪」(しかも"sin"だから道徳的罪)と読みたくなるのは、歌詞を無視した個人的偏向か。hahaha. Trust in your Passion!
◇Vocal, etc. | C(3) | T(0) | 2005/08/25 21:47 |  

  ×