KID A, Radiohead
すこし前から、やっとレディオヘッドの良さがわかってきた。やっと気づいた。遅くてごめんね(誰に?)。そして今日書くのが感覚的メモでごめんね(だから誰に?)。
聴き始めた当時、"Autechre"
の音楽を好んでいた僕には、レディオヘッドの良さがはっきり言ってわからなかった。ジャンルを跨いだ名盤みたいなことが言われていたが、正直に言って、音楽としての斬新さは"Autechre"に及ばないと思っていた。そう思った僕は、"Autechre"の音楽と比較して、レディオヘッドの音楽の一面しか見ていなかったのだと思う。つまり、エレクトロニカっぽいアプローチの方しか聴いていなかったのかも知れない。しかし今では、例えば、8曲目: Idiotequeなども素晴らしい音楽だと思っている。
さらに聴き始めた当初は、「これは現実じゃない。僕はここにいない――。」という国内版アルバムの帯に書かれた言葉に代表される、トム・ヨーク(Thom Yorke)の態度に共感できなかった。「ちょっとナイーヴすぎるんじゃないの?」っと思っていた。「なんや言うたって、それしかないと思ったらやるしかないやないですか。」っていうのが僕の意見だった。
いつだったか、そういうことをレディへ好きの妹と話す機会があった。彼女は僕と違い、トム・ヨークのインタビューなどを読んでいたので、トム・ヨークの考え方(の一部)を僕に伝えてくれた。そして僕の蒙を啓いてくれた。もうその頃には、KID A の「音楽」は好きになっていたのだが、トム・ヨークに対するあの思いは消えていなかった。そういうわけで、彼女の話は有り難かった。「成る程ね」っと思った。そして、トムめんご。
畢竟するに、別にトム・ヨークはこの世界に絶望などしていないのだ。
僕はそのインタビューを読んだことがないので引用はできないが、彼女の話しからそう判断した。しかしながら、トム・ヨークも人間なので、さらには彼の感性が敏感であるせいか、この世界のイマイチさ加減に打ちのめされるときもあるのだ。いくら頑張ろうと思っていてもね。そして、どうやらこのアルバムは、一時期の彼のそういう精神状態を表しているようだ。
この話しは僕にとって非常にわかりやすかった。トム・ヨークという人が(高邁すぎる故に人間味のない)聖人でもなければ、もてはやされるロックのアイコンでもないような気がした。彼だってときには当たり前のように苦悩する、一人の「人間」なのだ。そう思うとトム・ヨークと、彼の書いた歌詞のナイーヴさの両方に共感できるような気がした。もう何もかも嫌になって虚無的な思いを抱いたり、打ちのめされてナイーブな発言をしてしまうことは僕にもあるから。
そういうわけで、もはや名実ともに僕はこのアルバムを愛しているのだが、一つ思うことがある。それは妹との話の中で出たのだが(彼女が言ったか僕が言ったかは忘れた)、かいつまんで言うとこうなる。
あるときの(それが「あるとき」であることは既に書いた)トム・ヨークの絶望を集めたこのアルバム:『KID A』は、程度の差こそあれ不可避的に同じような絶望にある人を惹きつけるのではないか?
そう思って考えてみると、このアルバムを聴いて心が元気になるということは僕にはない。ウキウキなんてしてこない。むしろ、なんだか落ち込んでいるときにこのアルバムに自然と手が伸びるし、じっくり聴き入ってしまう。一種のホメオパシーみたいなものなのかも知れない。裏を返せば、何気なくこのアルバムに手が伸びたときは(KID Aの音楽を聴きたいと欲したときは)、自分の精神状態をちょっと気にする方が良いのかも知れない。
きっとちょっとバランスを失っているぜ。
そういうわけで今は『KID A』を聴いている。何て心地よい音楽だ!
P.S. 僕のこの解釈が誤っている可能性は十分あるので(如何せんまた聞きだから)、鵜呑みにしてはいけない。そしてもっと詳しくご存じの方がいらしたら、教えて下さい。情報源なりなんなりを。
| KID A | |
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聴き始めた当時、"Autechre"
さらに聴き始めた当初は、「これは現実じゃない。僕はここにいない――。」という国内版アルバムの帯に書かれた言葉に代表される、トム・ヨーク(Thom Yorke)の態度に共感できなかった。「ちょっとナイーヴすぎるんじゃないの?」っと思っていた。「なんや言うたって、それしかないと思ったらやるしかないやないですか。」っていうのが僕の意見だった。
いつだったか、そういうことをレディへ好きの妹と話す機会があった。彼女は僕と違い、トム・ヨークのインタビューなどを読んでいたので、トム・ヨークの考え方(の一部)を僕に伝えてくれた。そして僕の蒙を啓いてくれた。もうその頃には、KID A の「音楽」は好きになっていたのだが、トム・ヨークに対するあの思いは消えていなかった。そういうわけで、彼女の話は有り難かった。「成る程ね」っと思った。そして、トムめんご。
畢竟するに、別にトム・ヨークはこの世界に絶望などしていないのだ。
僕はそのインタビューを読んだことがないので引用はできないが、彼女の話しからそう判断した。しかしながら、トム・ヨークも人間なので、さらには彼の感性が敏感であるせいか、この世界のイマイチさ加減に打ちのめされるときもあるのだ。いくら頑張ろうと思っていてもね。そして、どうやらこのアルバムは、一時期の彼のそういう精神状態を表しているようだ。
この話しは僕にとって非常にわかりやすかった。トム・ヨークという人が(高邁すぎる故に人間味のない)聖人でもなければ、もてはやされるロックのアイコンでもないような気がした。彼だってときには当たり前のように苦悩する、一人の「人間」なのだ。そう思うとトム・ヨークと、彼の書いた歌詞のナイーヴさの両方に共感できるような気がした。もう何もかも嫌になって虚無的な思いを抱いたり、打ちのめされてナイーブな発言をしてしまうことは僕にもあるから。
そういうわけで、もはや名実ともに僕はこのアルバムを愛しているのだが、一つ思うことがある。それは妹との話の中で出たのだが(彼女が言ったか僕が言ったかは忘れた)、かいつまんで言うとこうなる。
あるときの(それが「あるとき」であることは既に書いた)トム・ヨークの絶望を集めたこのアルバム:『KID A』は、程度の差こそあれ不可避的に同じような絶望にある人を惹きつけるのではないか?
そう思って考えてみると、このアルバムを聴いて心が元気になるということは僕にはない。ウキウキなんてしてこない。むしろ、なんだか落ち込んでいるときにこのアルバムに自然と手が伸びるし、じっくり聴き入ってしまう。一種のホメオパシーみたいなものなのかも知れない。裏を返せば、何気なくこのアルバムに手が伸びたときは(KID Aの音楽を聴きたいと欲したときは)、自分の精神状態をちょっと気にする方が良いのかも知れない。
きっとちょっとバランスを失っているぜ。
そういうわけで今は『KID A』を聴いている。何て心地よい音楽だ!
P.S. 僕のこの解釈が誤っている可能性は十分あるので(如何せんまた聞きだから)、鵜呑みにしてはいけない。そしてもっと詳しくご存じの方がいらしたら、教えて下さい。情報源なりなんなりを。
Tiny Cities, Sun Kil Moon
では久しぶりにCDの紹介。取り挙げるのは Sun Kil Moon, Tiny Cities.
![Tiny Cities [from US] [Import] Sun Kil Moon](http://images-jp.amazon.com/images/P/B000BI0WQ8.01.MZZZZZZZ.jpg)
Tiny Cities, Sun Kil Moon
このCD、実は2週間くらい前に手に入れていたのだが、その頃は猛烈に忙しかったのでちゃんと聴くことができなかった。というのも、アマゾンから届いてすぐにプレーヤーにいれたのだが(待ってましたと言わんばかりに)、2曲目が終わる頃、『今これを聴くと他のことをほっぽり出して聴き込んでしまう』、という気がプンプンしたから。
ということで、1週間くらい前からこのCD、"Tiny Cites"を聴いている。そして思ったことは、2005年にリリースされたアルバムの中でこのアルバムは最も重要なアルバムかも知れない、ということ(少なくとも僕にとって)。Nine Horses, "Snow Borne Sorrow"なんかもあるから一概には言えないのだけれど、トップ3には必ず入ると思う。
従って、この記事では Mark Kozelek(マーク・コゼレック、マーク・コズレック? whatever) と Sun Kil Moon と "Tiny Cities" をべた褒めするつもりなのであしからず。
よく知られているように、"Tiny Cities"は Modest Mouse(モデスト・マウス)の曲のカヴァー・アルバムだ。僕はモデスト・マウスのことはよく知らないのだが、以前PunkRockvids.comでライブビデオを見た時は、ちょっと Fugazi に音楽の系統が似ているような気がした。その時はVocalの声がイマイチ僕の好みに合わなかったので、そのままにしておいた(気にはなっているので余裕があればちゃんと聴いてみたいと思っている)。
■Modest Mouse (Official)
そして、僕のようにモデスト・マウスのことをよく知らない人にもオススメできるのが以下のサイト。Sun Kil Moon のオフィシャルサイトで知ったのだが、"Tiny Cities"の試聴を含めたレビューが聞ける(Sun Kil MoonのオフィシャルサイトへはMark Kozelek.comというサイトから行ける)。
■NPR : Sun Kil Moon: 'Tiny Cities'
*Modest Mouseの原曲との比較なんかもしてあって面白い。聴いて貰えればわかると思うが、原曲とSun Kil Moonのカヴァーは全く違う。最後の方で言っていることがちょっと面白かった&僕でも聞き取れた(「モデスト・マウス・ファンは嫌うかも知れないけれど〜」という所)。
■NPR: All Songs Considered: Tiny Cities
*もういっちょ同じサイトで、ここでは"Tiny Cities"の3曲目に収録されている"Neverending Math Equation"が聴ける。
■NPR: All Songs Considered: Sun Kil Moon
*ついでにもう一つ。この "Salvador Sanchez"という曲はSun Kil Moonの1stアルバム"Ghosts of the Great Highway"
の3曲目に収録されている。
この「NPR: All Songs Considered」というサイト、今なら僕が最近気になっている Iron and Wine のライブとか、他にも、Fiona Apple, Sine'ad O'Connor の試聴ができたりするので、ちょくちょく覗いて損のないサイトだと思う。(それ以外にも、Death Cab For CutieやSigur Rosとかのライブも聴けるので各自で調べて欲しい。+いいのがあったら教えて下さい)。
**あとはAmazon.comでも試聴できる。
さて、試聴して気に入った人/もともとMark kozelekファンの人、には必要ない気もするが僕の"Tiny Cities"を聴いた感想をちょっと書いておく。
1曲目"Exit Does Not Exist"のギター・ハーモニクスとアルペジオの美しい音から始まるイントロで一気に“持って行かれる”。リヴァーヴ(?)がかかったようなKozelekの声がよい。
2曲目"Tiny Cities Made of Ashes"は、所々音程が上がる歌が心地よい。はっきり言ってMark kozelekは“歌自体”はそんなに上手くないと思う(多分声域も広くはないだろう)。でもこの人は自分の声が最も生きる曲調をちゃんと知っていると思う。だから申し分ない。
上で紹介したサイトで試聴できる3曲目、"Neverending Math Equation"は最後に曲調が変わる所が印象に残る。
あと、例えば4曲目の"Space Travel Is Boring"ではストリングスのアレンジがとても綺麗だし、9曲目"Convenient Parking"のリズミカルでうねるようなアコースティック・ギターの音も格好良い。アルバムを終える11曲目"Ocean Breathes Salty"にはとても落ち着いた美しさがあって心に残る。
また他のどの曲も、カヴァーだからといって期待を裏切られるような所はどこにもない。むしろどこを聴いてもMark kozelek.彼独特の声と音程、スローな曲がいつも通り魅力的。聴いていてとても心地よいアルバム。やはり、Mark kozelekは天才だ。
冷静に聴いてみても、曲のアレンジに多様性があるし、すんなり耳に入るキャッチーな美しいメロディが多いと思う。だからこれまでに Red House Painters や Sun Kil Moonの音楽を聴いたことの無い人もまずこのCD "Tiny Cities"から聴いてみて損はないと思うし、是非聴いて欲しい。
では、オールヴォワール、モナミ。いつか日本でもライブをやって欲しいと切に願う。
P.S. 僕はこれまたよく知らないのだが、Will Oldhamという人のトリビュート・アルバムにKozelekも参加しているようだ。ここで試聴できる。これも良い。
■www.myspace.com/iamacoldrock
![Tiny Cities [from US] [Import] Sun Kil Moon](http://images-jp.amazon.com/images/P/B000BI0WQ8.01.MZZZZZZZ.jpg)
Tiny Cities, Sun Kil Moon
このCD、実は2週間くらい前に手に入れていたのだが、その頃は猛烈に忙しかったのでちゃんと聴くことができなかった。というのも、アマゾンから届いてすぐにプレーヤーにいれたのだが(待ってましたと言わんばかりに)、2曲目が終わる頃、『今これを聴くと他のことをほっぽり出して聴き込んでしまう』、という気がプンプンしたから。
ということで、1週間くらい前からこのCD、"Tiny Cites"を聴いている。そして思ったことは、2005年にリリースされたアルバムの中でこのアルバムは最も重要なアルバムかも知れない、ということ(少なくとも僕にとって)。Nine Horses, "Snow Borne Sorrow"なんかもあるから一概には言えないのだけれど、トップ3には必ず入ると思う。
従って、この記事では Mark Kozelek(マーク・コゼレック、マーク・コズレック? whatever) と Sun Kil Moon と "Tiny Cities" をべた褒めするつもりなのであしからず。
よく知られているように、"Tiny Cities"は Modest Mouse(モデスト・マウス)の曲のカヴァー・アルバムだ。僕はモデスト・マウスのことはよく知らないのだが、以前PunkRockvids.comでライブビデオを見た時は、ちょっと Fugazi に音楽の系統が似ているような気がした。その時はVocalの声がイマイチ僕の好みに合わなかったので、そのままにしておいた(気にはなっているので余裕があればちゃんと聴いてみたいと思っている)。
■Modest Mouse (Official)
そして、僕のようにモデスト・マウスのことをよく知らない人にもオススメできるのが以下のサイト。Sun Kil Moon のオフィシャルサイトで知ったのだが、"Tiny Cities"の試聴を含めたレビューが聞ける(Sun Kil MoonのオフィシャルサイトへはMark Kozelek.comというサイトから行ける)。
■NPR : Sun Kil Moon: 'Tiny Cities'
*Modest Mouseの原曲との比較なんかもしてあって面白い。聴いて貰えればわかると思うが、原曲とSun Kil Moonのカヴァーは全く違う。最後の方で言っていることがちょっと面白かった&僕でも聞き取れた(「モデスト・マウス・ファンは嫌うかも知れないけれど〜」という所)。
■NPR: All Songs Considered: Tiny Cities
*もういっちょ同じサイトで、ここでは"Tiny Cities"の3曲目に収録されている"Neverending Math Equation"が聴ける。
■NPR: All Songs Considered: Sun Kil Moon
*ついでにもう一つ。この "Salvador Sanchez"という曲はSun Kil Moonの1stアルバム"Ghosts of the Great Highway"
この「NPR: All Songs Considered」というサイト、今なら僕が最近気になっている Iron and Wine のライブとか、他にも、Fiona Apple, Sine'ad O'Connor の試聴ができたりするので、ちょくちょく覗いて損のないサイトだと思う。(それ以外にも、Death Cab For CutieやSigur Rosとかのライブも聴けるので各自で調べて欲しい。+いいのがあったら教えて下さい)。
**あとはAmazon.comでも試聴できる。
さて、試聴して気に入った人/もともとMark kozelekファンの人、には必要ない気もするが僕の"Tiny Cities"を聴いた感想をちょっと書いておく。
1曲目"Exit Does Not Exist"のギター・ハーモニクスとアルペジオの美しい音から始まるイントロで一気に“持って行かれる”。リヴァーヴ(?)がかかったようなKozelekの声がよい。
2曲目"Tiny Cities Made of Ashes"は、所々音程が上がる歌が心地よい。はっきり言ってMark kozelekは“歌自体”はそんなに上手くないと思う(多分声域も広くはないだろう)。でもこの人は自分の声が最も生きる曲調をちゃんと知っていると思う。だから申し分ない。
上で紹介したサイトで試聴できる3曲目、"Neverending Math Equation"は最後に曲調が変わる所が印象に残る。
あと、例えば4曲目の"Space Travel Is Boring"ではストリングスのアレンジがとても綺麗だし、9曲目"Convenient Parking"のリズミカルでうねるようなアコースティック・ギターの音も格好良い。アルバムを終える11曲目"Ocean Breathes Salty"にはとても落ち着いた美しさがあって心に残る。
また他のどの曲も、カヴァーだからといって期待を裏切られるような所はどこにもない。むしろどこを聴いてもMark kozelek.彼独特の声と音程、スローな曲がいつも通り魅力的。聴いていてとても心地よいアルバム。やはり、Mark kozelekは天才だ。
冷静に聴いてみても、曲のアレンジに多様性があるし、すんなり耳に入るキャッチーな美しいメロディが多いと思う。だからこれまでに Red House Painters や Sun Kil Moonの音楽を聴いたことの無い人もまずこのCD "Tiny Cities"から聴いてみて損はないと思うし、是非聴いて欲しい。
では、オールヴォワール、モナミ。いつか日本でもライブをやって欲しいと切に願う。
P.S. 僕はこれまたよく知らないのだが、Will Oldhamという人のトリビュート・アルバムにKozelekも参加しているようだ。ここで試聴できる。これも良い。
■www.myspace.com/iamacoldrock
And Then Nothing Turned Itself Inside-Out, Yo La Tengo
では久しぶりに音楽のことなどを。
この所、音楽を聴いて思うことはあるのだけれど、それが上手く言葉に纏められず辟易していた。簡単に言えば全く頭が働かない状態。または別の所で頭を使っていたので、音楽のことを熱心に考えることができなかったのかも知れない(並列処理ができない僕の頭)。そういうわけで、書くということ自体からも遠ざかっていた。しかし休んでいても一向に纏まらないので、とにかく書いてみる。従ってこれから書くのはただの覚え書き。

And Then Nothing Turned Itself Inside-Out, Yo La Tengo
最近よく聴いていたアルバム。ヨ・ラ・テンゴ(Yo La Tengo)とは英語で"I got it."を意味するラテン語(?)らしい。メンバーは、
Georgia Hubley, Dr&Vo.
Ira Kaplan, Gu&Vo. +(Key).
James McNew, Ba.
彼らはニュージャージー州ホーボーケン(Hoboken)出身(ホボーケンの位置が知りたい方はこちら)。ジョージア・ハブレイとアイラ・カプランは夫婦(この辺のメンバーの関係図は"Low"と同じ)で、アイラ・カプランは元音楽ライター。
ここまではCDのライナーやネットを見ればすぐに見つかる情報。以下は僕の感想。
僕がヨ・ラ・テンゴというバンドを知ったのは、JeffBuckley.comで知った「Summer Lawns」というバンドからだ(Summer Lawnsについて触れた記事はこちらとこちら)。サマー・ローンズが影響を受けたバンドとしてMyspace.com/summerlawnsに名を挙げていた、"Low", "Red House Painters", "The Smith", "The Cure" などと並んで"Yo La Tengo"の名前があった。僕はそれらのバンドが好きなのでヨ・ラ・テンゴも聴いてみたいと思っていた。
*残念ながら"The Cure"の音楽はちゃんと聴いたことがない。誰かオススメのアルバムがあれば教えて下さい。
僕は、まだヨ・ラ・テンゴのアルバムはこれ(And Then Nothing Turned Itself Inside-Out)しか聴いたことがなく、聴き始めてからの期間も短い。ということで、また彼らのリリースしている他のアルバムを聴けば、そちらの方がいいと思うかも知れないが取りあえず今日はこれで。
手探りの覚え書き。
1曲目の"Everyday"という曲は、かなり静かめの曲で、少しこもったようなパーカッションの音と、同じ音が鳴り続けるキーボードの音(多分鍵盤楽器の音)が印象的。(同じ音を弾きっぱなしにしているのではなく、微妙に変えているのかも知れないが、音自体がかなり揺らぐので僕の耳ではよくわからない)。それにリヴァーヴなんかを聴かしたギターの音が絡んできて、全体を通して空間的な広がりを感じさせる曲。
この曲を聴いたときは、モグワイやマイブラが好きな僕の心を満たしてくれるインスト・バンドかと思ったが、2曲目以降を聴くとそういう感じでもない。4曲目"Let's Save Tony Orlando's House"なんかはキーボードの奏でるメロディが綺麗なポップソングだし、9曲目"Cherry Chapstick"はジャリジャリとした疾走感のあるギターの音がぐいぐい曲を引っぱっていく感じがする。
でもアルバム全体を通して言えることは、ヨ・ラ・テンゴはかなり空間的な音の使い方が上手いということ(その辺が"Summer Lawns"に影響を与えている所なのかも知れない)。リヴァーブやコーラスを効かせたキーボードやギターの音、(音も)軽くてリズムも軽快なパーカッションが漂うような音の流れを作り上げている。時折ベースやドラム(ドラムマシン)の少し重たい音も入るが、はっきり言って所謂ドラムらしい音(ドコドコした太鼓の音)はないし、ベースの音も軽い。そこにジョージア・ハブレイとアイラ・カプランの「歌う」と言うよりは「ささやく」ような・「つぶやく」ような声が絡むので、どの曲にも耳に触るような嫌な感じが無い。とても軽妙でかろやかな感じがする。(裏を返せば、「力強さ」を感じさせる曲は“少ない”と思うし、僕の感覚ではむしろ“ない”。でも、きっとそこがヨ・ラ・テンゴの持ち味なんだと思う)。
暗い所(ダークで重々しい感じ)はないけど、少しポップで時に少し悲しい感じをさせる音楽と言ってもいいかも知れない。
このアルバムでは、
8. Tears Are in Your Eyes
10. From Black to Blue
13. Night Falls on Hoboken
辺りの曲が好き。特に今は8曲目"Tears Are in Your Eyes"が好きで、この曲は歌詞も素晴らしい。何だか僕の感性に合う。
では最後にちょっと。音も軽ければ曲調も軽い感じのする音楽は得てして何も心に残らないような気がするし、下手をすればただのBGMになってしまう。けれど、ヨ・ラ・テンゴの音楽からはそういった感じがしない(少なくとも今の所は)。先に「少しポップで時に少し悲しい」と書いたけれど、きっとその辺のさじ加減が巧いのだろうと思う。そういうさじ加減の巧さが、ヨ・ラ・テンゴの魅力なのかな、と思う。あと個人的に好きな所は、Vo. ジョージア・ハブレイ(Georgia Hubley)の歌声。彼女の歌声には少年のような響きを感じる。"Low"のミミ・パーカー(Mimi Parker)の歌声から感じる透明感・雄大さ・愛?のようなものは感じないが、ささやくような・つぶやくような声と歌い方がよい感じ。
では、オールヴォワール、モナミ。
気になる方がいたら是非聴いてみて下さい。こう言っては何だが、Yo La Tengoの音楽は暇のある時に軽い気持ちで聴くのがいいと思う。そうしているうちに何かを感じるかも知れないし、何も感じないかも知れない。
■Matador Records | Yo La Tengo
ヨ・ラ・テンゴの所属するレコードレーベルのサイト。ちょっと操作しにくいけど色々カチカチやっていれば、Videoや写真、interviewが見れたり、ゲームができたりする(ゲームはスペースキーで球を放ち十字キーで動きながらはじき返してブロックを崩す。Time killer)。
同じサイトにあるモグワイの'Xmas Steps (live)'というビデオがちょっと面白い。
■Matador Records | Mogwai Music & Video
ゆっくりギターを弾いてるStuart Braithwaite がベースの爆音にビクッとするライブ映像(モグワイのベースは爆音で有名らしい)。それにしても、ステュワートは老けたというか何と言うかだな。ライブ自体はすこぶる格好良い。
この所、音楽を聴いて思うことはあるのだけれど、それが上手く言葉に纏められず辟易していた。簡単に言えば全く頭が働かない状態。または別の所で頭を使っていたので、音楽のことを熱心に考えることができなかったのかも知れない(並列処理ができない僕の頭)。そういうわけで、書くということ自体からも遠ざかっていた。しかし休んでいても一向に纏まらないので、とにかく書いてみる。従ってこれから書くのはただの覚え書き。

And Then Nothing Turned Itself Inside-Out, Yo La Tengo
最近よく聴いていたアルバム。ヨ・ラ・テンゴ(Yo La Tengo)とは英語で"I got it."を意味するラテン語(?)らしい。メンバーは、
Georgia Hubley, Dr&Vo.
Ira Kaplan, Gu&Vo. +(Key).
James McNew, Ba.
彼らはニュージャージー州ホーボーケン(Hoboken)出身(ホボーケンの位置が知りたい方はこちら)。ジョージア・ハブレイとアイラ・カプランは夫婦(この辺のメンバーの関係図は"Low"と同じ)で、アイラ・カプランは元音楽ライター。
ここまではCDのライナーやネットを見ればすぐに見つかる情報。以下は僕の感想。
僕がヨ・ラ・テンゴというバンドを知ったのは、JeffBuckley.comで知った「Summer Lawns」というバンドからだ(Summer Lawnsについて触れた記事はこちらとこちら)。サマー・ローンズが影響を受けたバンドとしてMyspace.com/summerlawnsに名を挙げていた、"Low", "Red House Painters", "The Smith", "The Cure" などと並んで"Yo La Tengo"の名前があった。僕はそれらのバンドが好きなのでヨ・ラ・テンゴも聴いてみたいと思っていた。
*残念ながら"The Cure"の音楽はちゃんと聴いたことがない。誰かオススメのアルバムがあれば教えて下さい。
僕は、まだヨ・ラ・テンゴのアルバムはこれ(And Then Nothing Turned Itself Inside-Out)しか聴いたことがなく、聴き始めてからの期間も短い。ということで、また彼らのリリースしている他のアルバムを聴けば、そちらの方がいいと思うかも知れないが取りあえず今日はこれで。
手探りの覚え書き。
1曲目の"Everyday"という曲は、かなり静かめの曲で、少しこもったようなパーカッションの音と、同じ音が鳴り続けるキーボードの音(多分鍵盤楽器の音)が印象的。(同じ音を弾きっぱなしにしているのではなく、微妙に変えているのかも知れないが、音自体がかなり揺らぐので僕の耳ではよくわからない)。それにリヴァーヴなんかを聴かしたギターの音が絡んできて、全体を通して空間的な広がりを感じさせる曲。
この曲を聴いたときは、モグワイやマイブラが好きな僕の心を満たしてくれるインスト・バンドかと思ったが、2曲目以降を聴くとそういう感じでもない。4曲目"Let's Save Tony Orlando's House"なんかはキーボードの奏でるメロディが綺麗なポップソングだし、9曲目"Cherry Chapstick"はジャリジャリとした疾走感のあるギターの音がぐいぐい曲を引っぱっていく感じがする。
でもアルバム全体を通して言えることは、ヨ・ラ・テンゴはかなり空間的な音の使い方が上手いということ(その辺が"Summer Lawns"に影響を与えている所なのかも知れない)。リヴァーブやコーラスを効かせたキーボードやギターの音、(音も)軽くてリズムも軽快なパーカッションが漂うような音の流れを作り上げている。時折ベースやドラム(ドラムマシン)の少し重たい音も入るが、はっきり言って所謂ドラムらしい音(ドコドコした太鼓の音)はないし、ベースの音も軽い。そこにジョージア・ハブレイとアイラ・カプランの「歌う」と言うよりは「ささやく」ような・「つぶやく」ような声が絡むので、どの曲にも耳に触るような嫌な感じが無い。とても軽妙でかろやかな感じがする。(裏を返せば、「力強さ」を感じさせる曲は“少ない”と思うし、僕の感覚ではむしろ“ない”。でも、きっとそこがヨ・ラ・テンゴの持ち味なんだと思う)。
暗い所(ダークで重々しい感じ)はないけど、少しポップで時に少し悲しい感じをさせる音楽と言ってもいいかも知れない。
このアルバムでは、
8. Tears Are in Your Eyes
10. From Black to Blue
13. Night Falls on Hoboken
辺りの曲が好き。特に今は8曲目"Tears Are in Your Eyes"が好きで、この曲は歌詞も素晴らしい。何だか僕の感性に合う。
では最後にちょっと。音も軽ければ曲調も軽い感じのする音楽は得てして何も心に残らないような気がするし、下手をすればただのBGMになってしまう。けれど、ヨ・ラ・テンゴの音楽からはそういった感じがしない(少なくとも今の所は)。先に「少しポップで時に少し悲しい」と書いたけれど、きっとその辺のさじ加減が巧いのだろうと思う。そういうさじ加減の巧さが、ヨ・ラ・テンゴの魅力なのかな、と思う。あと個人的に好きな所は、Vo. ジョージア・ハブレイ(Georgia Hubley)の歌声。彼女の歌声には少年のような響きを感じる。"Low"のミミ・パーカー(Mimi Parker)の歌声から感じる透明感・雄大さ・愛?のようなものは感じないが、ささやくような・つぶやくような声と歌い方がよい感じ。
では、オールヴォワール、モナミ。
気になる方がいたら是非聴いてみて下さい。こう言っては何だが、Yo La Tengoの音楽は暇のある時に軽い気持ちで聴くのがいいと思う。そうしているうちに何かを感じるかも知れないし、何も感じないかも知れない。
■Matador Records | Yo La Tengo
ヨ・ラ・テンゴの所属するレコードレーベルのサイト。ちょっと操作しにくいけど色々カチカチやっていれば、Videoや写真、interviewが見れたり、ゲームができたりする(ゲームはスペースキーで球を放ち十字キーで動きながらはじき返してブロックを崩す。Time killer)。
同じサイトにあるモグワイの'Xmas Steps (live)'というビデオがちょっと面白い。
■Matador Records | Mogwai Music & Video
ゆっくりギターを弾いてるStuart Braithwaite がベースの爆音にビクッとするライブ映像(モグワイのベースは爆音で有名らしい)。それにしても、ステュワートは老けたというか何と言うかだな。ライブ自体はすこぶる格好良い。


